定期検診のすすめ

その1

症状に変化がなくても、 定期的な検査を。

加齢黄斑変性は、当初の治療が終わった後も、医療機関での定期的な検査は欠かせません。とくに症状が落ち着いているときや、 治療効果がすぐに現れない場合、受診の足が遠のいてしまうことがあります。

長崎原爆病院 脇山 はるみ 先生

受診しなかった結果、再発と悪化を招いた患者さんも…。

経過観察をしている方の中で、一度病変が落ち着いた後、4年以上たってから再発をした方もいらっしゃいます。 また、1回の治療で病変が沈静化したものの、その後病状が変わらないからと、患者さんのご判断で受診を中断され、2年後に再発したケースもあります。

その方の場合は、ある日突然、中心暗点が出てきて、あわてて受診されたときには、もうすでに黄斑下出血を生じていました。 結果的に、最初の治療後は0.6まで良くなっていた視力が、再発時は0.1まで低下、治療をしても0.2までしか戻りませんでした。 最初に得られた治療効果もむなしく、治療前に戻ってしまったようなかたちになり、ご本人は通院していなかったことを後悔されていました。

検査では自覚してない変化も見つけることができます。

定期検査では、視力検査や眼底検査などを行います。ご自身の現在の見え方だけでなく、種々の検査を適宜おこなえば、 加齢黄斑変性の前駆状態、つまり視力低下の進行をきたす前の病変をとらえたり、自覚症状を生じていないわずかな滲出性変化を見つけることもできます。

このように、検査を行うことで、早期に病変を見つけることができる可能性があり、それがよりよい治療につながりますので、 ぜひ定期検査を欠かさないようにしていただきたいですね。

長崎原爆病院 脇山 はるみ先生の経歴

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