病気への向き合い方 病気への向き合い方

その3 その3

自分自身で変化に気づくこと、
前向きに相談、対策することが大切です。

加齢黄斑変性と上手につきあっていくためには、日頃から視力の変化に注意を払うことが重要です。変化にいち早く気づくことができれば、速やかに治療ができるからです。

長崎原爆病院 脇山 はるみ 先生

普段から見え方に変化がないか確認をしましょう。

日本人の加齢黄斑変性には、急に出血を起こすタイプがあります。この場合、早急に治療が必要な場合もありますので、 急に見えづらくなった場合は、次の診察日を待たずに速やかに受診してください。

大きな変化は比較的容易に気づく場合が多いですが、普段から視力や視野に変化がないかどうか自分で確認しておくことも大切です。 1~2週間に1度くらいの頻度でよいので、家の中でいつも見るもの、例えば窓のサッシ、障子の桟、柱時計の文字盤など、自分が見える距離にあって、 普段見ているものを決めて必ず片目ずつ見え方を確認します。

ご高齢になってくると判断力が落ちてきますので、ご家族の方が片目を隠してあげて「見え方が変わっていない?」という お声がけによる確認もいいでしょう。

不安や疑問があるときは、主治医に相談してください。

加齢黄斑変性は難しい病気です。眼底は非常に精密にできていますので、物を見るのに大切な神経細胞がいったん傷害されてしまうと、 それを元に戻して視力を回復するのは困難なのです。現在行われている治療法は、加齢黄斑変性の進行を抑える治療で、視力維持が目標です。

以前は治療ができずにあっという間に視力が落ちてしまう病気でしたので、視力が維持できるということがどんなにすばらしいことか、 私たち眼科医はよくわかりますが、患者さんは治療しても良くならないと焦りを感じてしまう場合もあるかもしれません。

不安や疑問がある場合は、主治医にご相談ください。患者さんに納得していただいた上で、 少しでもいい方向に向かうよう、一緒に治療をしていきたいと私たちは願っています。

たばこを吸う方は禁煙に取り組んでみてください。

また、日常生活のなかで自分でできることに取り組むのも、治療への意欲を保つ上で大切です。そのひとつが禁煙。 たばこを吸っている方は臭いでわかるので、「吸っていません」とごまかしても、主治医にはちゃんとわかります(笑)。 病気を治すという目的意識がしっかりしていれば、禁煙できる方も多くいらっしゃいます。

食事やサプリメントで栄養のバランスを整えましょう。

あとは、緑黄色野菜と魚を中心としたバランスのいい食事です。難しければサプリメントを取り入れてもいいと思います。 周囲の人に勧められて、とても高額なものを購入する方もいますが、加齢黄斑変性のためにつくられた眼科用のサプリメントがありますので、 主治医の先生に相談してみるといいでしょう。